2023年02月26日

床の防音対策に不可欠な制振材

DIY防音でも防音工事でも、床の防音対策に不可欠な防音材が「制振材」です。

これは、現時点では費用対効果の高い製品が少なく、最も選択が難しいものです。

制振材の主な材料は「遮音ゴム」「高密度フェルト」「軟質ウレタン」「ブチルゴム」「アスファルト基材」「樹脂・塩ビ」ですが、費用対効果という観点で絞り込むと「アスファルト基材」「高密度フェルト」という素材になります。

ですが、製品としては非常に少なく、専門メーカーも数社しか存在しません。
防音職人では、この数社と契約を交わしていますので、受注生産品として納品することが可能です。

製品名は「制振フェルト」「特殊フェルト」「アスファルト遮音シート」「アスファルトマット」「遮音ゴムマット(樹脂)」です。

このうち、重量音対策に併用するのが「アスファルトマット4ミリ」「遮音ゴムマット3ミリ」ですが、「制振フェルト」または「特殊フェルト」とセットになります。

DIYの場合は「制振フェルト6ミリ」と「遮音ゴムマット3ミリ」の組合せになります。
主に、足音及びピアノ振動音対策がマッチします。

必要に応じて、複数重ねることになります。通常、カーペット仕上げを想定しています。
posted by 防音職人 at 19:40| Comment(0) | 床のDIY防音 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月12日

最新の床防音モデル(ピアノ及び足音対応)2021年

最新の費用対効果が高い床防音モデルを開発しました。

「ピアノの重量音」「重い足音・小走りする音」に対応できます。※ただし、床暖房の上には使用できません。

送料および防音材の単価を考慮すると、既製品より費用対効果が高いモデルです。

近日中に説明図の画像をアップしたいと思いますが、契約案件や運営サイトの更新作業で時間が余りない状況ですので、しばらくお待ち下さい。

先に素材構成と遮音性能の概算値を記載します。

既存の床材のうえに、制振フェルト6ミリ(または特殊フェルト7ミリ)+アスファルト制振マット4ミリ(455×910)+制振フェルト6ミリ(または特殊フェルト7ミリ)+遮音ゴムマット3ミリ(910×910)。最後に市販のタイルカーペット約6ミリを敷いて完了です。

防音材の厚さは19ミリまたは21ミリとなります。タイルカーペットを含めて約25ミリまたは27ミリになります。
※一部、効果の高い内容に修正しました。

■想定される防音効果の概要
・足音の重量衝撃音およびピアノの重量音:約15dB以上軽減(固体伝播音)
・声やピアノ音など空気伝播音:約20dB以上軽減(人間の耳には音が1/4程度に小さくなって聴こえる)
ピアノ床防音対策モデル

比較的新しいマンションでは、ほとんど聴こえないレベルになる場合があります。建物の構造に左右されますので、あくまで目安にしてください。

送料を含めた見積は、お時間をいただければ算出しますので、ご相談ください。

なお、フェルト材は、制振フェルト6ミリ(950×1850)は5枚以上のご注文になります。特殊フェルト7ミリ(455×910,16枚入り)はケース単位での納品になります。いずれも、防音職人が担当する防音工事に使用されている特注品です。市販されていません。

■問合せフォーム・問合せページ
・フォーム:問合せフォーム
・防音相談及び問合せページ:防音職人ホームサイト
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2021年01月06日

グランドピアノの床防音

昨年相談を受けてから発注した防音材を活用して作業された依頼者から、昨日報告がありました。

マンションの洋室でグランドピアノを趣味で演奏するため、壁の吸音パネルやピアノ脚のインシュレーターなどを購入された人が、階下の居住者からピアノの音がうるさいので、夜8時半以降は弾かないで欲しいと要望されたようです。

そこで、床の防音対策を強化するために、DIYで活用できる防音材を探していたところ、私の「防音職人」のホームサイトなどを見つけて相談されました。

次のページのモデル対策を自分でしたいということでした。
ピアノDIY防音

施工要領をご説明してから防音材を納品しましたが、早速、先日自分で作業してから、階下の居住者に状況をお聞きしたところ、「ほとんど聴こえないレベル」まで音が小さくなっているということでした。

少し防音材が余ったのですが、もうこれで良いということで、制振フェルトだけ残して、あとは廃棄処分するということになりました。

新年早々、おめでたい話で、私も嬉しかったです。

この相談者は、非常に常識があり、今回の対策がうまくいった後でも、階下の人との約束を守り、演奏時間帯に留意してピアノを楽しむということでした。

ちなみに、今回は普通のカーペットを敷かれたのですが、これを防音カーペットにすると、もう少し効果が出ます。
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2020年02月21日

床の防音材の問合せ

床の足音と物を落としたり、引きずる音に関して有効な防音材を教えてほしいというリクエストが増えています。

ここでは軽量音と重量音に効果的な制振材についてご紹介します。※防音職人が手配できる製品

■重量音対策
・制振フェルト80(厚さ6ミリ)→主に小さい子供の足音対策、防音工事にも使用可
・緩衝絶縁マット(厚さ8ミリ):特注、主に大人の足音対策、主に防音工事に使用

■軽量音対策
・制振フェルト120(厚さ5ミリ、通称:麻フェルト):在庫が無くなった段階で供給中止、主に木造防音室に使用中
・制振マット5ミリ・6ミリ:特注、防音工事専用品

特注品については、防音工事専用品のため契約が必要です。個人ユーザー向けは「制振フェルト6ミリ」になります。

制振マット5ミリ・6ミリについてはケース単位での納品のため、バラ売りができません。

防音職人だけが、4種類の制振材を扱っているわけですが、これも取引先との25年以上の付き合いがあるから用意できるわけです。
他の後発の販売業者にはない製品です。

ただし、この業界のメーカーは経営者が高齢化しており、私の方でもいつまで供給できるかが問題です。
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2019年11月15日

床の防音材と透過損失

空気伝播音の遮音性能を周波数ごとに示す指標に透過損失(dB)があります。

この数値が大きいほど遮音性が高いと言えますが、これは固体(床材、躯体)を伝わる音を遮断(軽減)する数値とは異なります。

ある大手防音材メーカーは、これを混同して透過損失が大きいから床の生活騒音を大幅に遮断できると説明していますが、これは間違いです。

たとえば、高比重の遮音材が必ずしも、足音などの固体伝播音を大幅に軽減できないことを見ても明らかです。振動音を吸収したり、瞬時に制振する性能が高くないと効果は少ないのです。

空気音は基本的に高比重で面密度の大きな遮音材が適するのですが、床や壁などを伝播する固体音対策は、制振材や振動絶縁材を併用しないと効果が出ません。
*ピアノの振動音対策も同様です。

防音職人では、固体音を軽減・吸収する制振材および高比重の遮音材の組合せを推奨しています。

防音材を購入する場合は、どういう音を遮音するのか出来る限り詳しい情報をご提供ください。

効果的な組み合わせをアドバイスして、防音材をご提示します。
相談・問合せページ
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posted by 防音職人 at 08:23| Comment(0) | 床のDIY防音 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする