2021年02月24日

防音材の現状

現在は、20年前に比べて多くの防音材が市場に出回っています。

しかし、種類や特性を見ると偏りがあり、単価もバラバラです。同等の製品でも業者によって販売価格が大きく違う場合があります。

その典型が、ポリエチレンの高密度フェルトとアスファルト遮音シートです。この2つの製品は、20年前には市販されておらず、特定の企業に卸売されている受注生産品でした。

防音職人では、開業当初から、この2つの製品の取引先を探すために数年間かけましたが、取引には大きな問題がありました。

私のような自営業者には直接取引してくれないので、大手代理店を経由するということでした。その後、取引先のあるスタッフが独立開業して、2つの会社を設立して営業を開始したため、私と直接取引するようになり、他社に比べて廉価で注文できるようになり、これが現在の取引先になっています。

これで、樹脂の遮音ゴム、アスファルトマット、アスファルト遮音シート、制振フェルト、吸音ウールが揃い、木造防音室からマンションの防音工事まで対応できるようになりました。

このうち、アスファルト遮音シートは私以外に2社扱っているようですが、両社とも私の2倍の価格で販売しています。(2021年2月現在)
私の場合は、防音設計が本業のため、他社に比べて供給価格を大幅に抑えています。

メーカーも私との直接取引を了承してくれたので、中間経費がないので、自由に価格を設定できます。ただし、メーカーからの要望で「製品名」を公表するのを控えるように要望されています。※このため、私のホームサイトでは、アスファルト遮音材など防音材の個別の製品名は伏せています。その代わり、個人ユーザーには他社よりも安く提供するというサービスを継続しています。

しかし、ついに制振フェルトについては、供給するメーカー経営者が高齢化して、生産ラインをいつまで維持できるのか不安定になりました。
後継の新製品も確保はしましたが、単価が高いのと、バラ売りが出来ないのでケース単位の納品という条件になりました。

旧製品は、一応、後継者が育たない限り、その代限りで終了の見込みです。「制振フェルト」は他のメーカーの半分以下の単価で供給しています。もうこの価格では維持できないでしょう。
出来るだけ、現在の経営者が事業を継続してくれることを願うばかりです。
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2020年12月26日

約26年間の防音材の思い出

私が防音材を初めて自分で使用したのは平成7年のことでした。約26年前です。

当時すでに先端産業・土木分野で使用されていた高密度フェルト、ウレタン、遮音ゴム(非硫化ゴムを含む)、合成樹脂、アスファルト基材、ブチルゴム、発泡樹脂が新しい製品として市販されたり、特定の企業に受注生産されていました。

その後、リサイクルゴムチップを加工した遮音マット・防振マット、PETウール(吸音ウール)などが製品化され、多種多様な防音材が生産されて来ましたが、耐久性や性能の持続化という点では問題があり、選別する必要性に迫られました。

そして、20年以上かけて、私が取引製品として残した防音材は、高密度フェルト・吸音ウール・合成樹脂・アスファルト基材です。ブチルゴムも性能的には問題ないのですが、施工性・費用対効果の面で、現実の防音対策には主力製品にすることが出来ませんでした。
*ただし、ブチルテープ、ブチルシートは限定的な使用として活用しています。
*市販品の吸音材では一部のロックウールを標準仕様に加えました。

遮音ゴム・防振ゴム、リサイクルゴムを加工した遮音マット・シートは、耐用年数が短く除外しました。ウレタンマット・発泡樹脂も約10年程度で劣化することが分かり、これも防音工事から外しました。
*市販のグラスウール製品も本体の防音工事には使えないので、あくまで新築・リフォーム時の標準品として、新築業者などが手軽に施工できるものとして指定しています。(アクリアマットなど断熱材)

私の話を信じるかどうかは、閲覧者次第ですが、現在、現役の防音設計技術者として、26年間自分で試した専門家はほとんど居ないと思います。
そのような体験談を記録した書籍も出ていません。ウェブサイトもありません。
*参考:防音職人の現場用防音材
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2020年11月22日

防音職人の防音材価格について

最近、防音職人が直接納品できる防音材の見積について問合せが増えていますが、概算見積を提示したあとで、連絡が途絶えるケースがあります。

おそらく送料が気になるのかもしれませんが、他の専門業者や通販サイトに比べれば、送料自体も抑えています。

少なくとも、アスファルト遮音シート2.4ミリ(910×2400、約17kg/本)については送料も単価も業界最安値です。これは取引先やメーカーにも確認済みですので毎違いないです。(2020年11月現在)
*同じ製品を数社の通販サイトが販売しているようですが、防音職人の倍の価格で販売しています(笑)。

他の製品は同じものを販売しているとはメーカーから聞いていませんので、防音職人の単価が一番安いと思います。

防音職人の製品は、市販品ではないので、大手商社以外で取り扱っている例は殆どないと思います。
*吸音ウールは後発の類似品がたくさん出ていますが、性能が同じであるわけではないです。
*ここでは詳細を明かすことができませんが、取引先は小売していません。

防音職人は個人ユーザーでも利用できるように、ほとんどサービスで納品しています。本業は音響・防音設計、および防音施工などのコンサルティング業務です。

あくまで、DIY防音を支援するために防音材を一般ユーザーの現場に納品しているだけです。

消費税率が10%になった段階でも、単価は殆ど値上げしていません。通販サイトなどに比べて利益率はかなり低く抑えています。

送料を含めた概算見積は無料ですので、ご相談ください。
防音相談ページ
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2020年10月16日

新しい防音材の解説サイトを作りました

相談者や知人から市販の防音材と特注品、受注生産品はどのように違うのか。留意点はありますかという質問を受けました。

市販品も受注生産品も見た目は殆ど同じですが、生活防音や防音室における実績が異なります。

また、受注生産品は専門的なメーカーが多く、建築業界の一般的な材料とは開発業界が異なるだけでなく、歴史が古いです。市販品の多くは後発製品ですが、メーカー自己申告のデータは更新されていないのに、製品がマイナーチェンジされているものがあります。
*車・機械設備業界、土木業界が開発した防音材の大半が受注生産品です。

例えば、遮音ゴムシートですが、施工を担当した職人によると、切断面がよれてしまい、突き付けても隙間ができるなど、品質に問題がある製品があるということです。これでは壁や天井には使えません。

今まで多かった質問事項に答えるために、新しい防音材解説サイトを作りましたので、ご参考にしていただければ幸いです。
住宅・防音室に最適な防音材

一般的な遮音材についても触れています。今後、関連情報をブログ投稿しますので合わせて御覧ください。

DIYに限らずプロの防音工事にも参考になると思います。
posted by 防音職人 at 14:46| Comment(0) | 防音材の特徴 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月19日

防音職人の防音材について

防音職人のウェブサイトに掲載している防音材(吸音材を含む)は、ウェブマスターである私(防音設計担当)が25年以上の実践的研究と現場担当などの実務経験のなかで選び抜いた製品です。

すべて受注生産品のため、メーカーの指定工場が存続する限り供給しますが、高齢化が進む後継者の少ない業界ですので、製品の生産ラインが休止することがあり得ます。

構造的な不況やコロナ禍などで生産を縮小している事業所もありますので、年月が経過すれば単価が改訂される場合があります。
2020年9月時点では、生産ラインや単価の見直しの計画はありませんが、来年以降は未定です。

工場経営者が高齢化しているのが課題となっています。国内工場の製品は昨年の消費税率アップ以降も単価を抑えてきましたが、注文量が減少していますので、この先、現在の単価を維持できるのかが分かりません。

大手メーカーの市販品は、素材のマイナーチェンジをしていますので、単価が同じでも中身が変わっている製品が有ります。メーカーの自己申告の性能は更新されていないので、実際の性能保証は怪しいです。

私の場合は、使用している防音材のサンプルを取り寄せたり、提携先に計測してもらっていますので、実際の密度・素材を最新の状況で確認し、担当現場での遮音測定も取引先に外注して検証しています。

このため、多くの種類の製品を扱うことは出来ませんが、自分が防音設計を行う現場に必要な製品は確保できています。
*ロックウール、吸音化粧板、軟質シージングボードについては既製品を使用しています。
*フローリング、羽目板など無垢材は提携先が専門の製材所から仕入れています。
posted by 防音職人 at 09:36| Comment(0) | 防音材の特徴 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする