2020年10月16日

新しい防音材の解説サイトを作りました

相談者や知人から市販の防音材と特注品、受注生産品はどのように違うのか。留意点はありますかという質問を受けました。

市販品も受注生産品も見た目は殆ど同じですが、生活防音や防音室における実績が異なります。

また、受注生産品は専門的なメーカーが多く、建築業界の一般的な材料とは開発業界が異なるだけでなく、歴史が古いです。市販品の多くは後発製品ですが、メーカー自己申告のデータは更新されていないのに、製品がマイナーチェンジされているものがあります。
*車・機械設備業界、土木業界が開発した防音材の大半が受注生産品です。

例えば、遮音ゴムシートですが、施工を担当した職人によると、切断面がよれてしまい、突き付けても隙間ができるなど、品質に問題がある製品があるということです。これでは壁や天井には使えません。

今まで多かった質問事項に答えるために、新しい防音材解説サイトを作りましたので、ご参考にしていただければ幸いです。
住宅・防音室に最適な防音材

一般的な遮音材についても触れています。今後、関連情報をブログ投稿しますので合わせて御覧ください。

DIYに限らずプロの防音工事にも参考になると思います。
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2020年09月19日

防音職人の防音材について

防音職人のウェブサイトに掲載している防音材(吸音材を含む)は、ウェブマスターである私(防音設計担当)が25年以上の実践的研究と現場担当などの実務経験のなかで選び抜いた製品です。

すべて受注生産品のため、メーカーの指定工場が存続する限り供給しますが、高齢化が進む後継者の少ない業界ですので、製品の生産ラインが休止することがあり得ます。

構造的な不況やコロナ禍などで生産を縮小している事業所もありますので、年月が経過すれば単価が改訂される場合があります。
2020年9月時点では、生産ラインや単価の見直しの計画はありませんが、来年以降は未定です。

工場経営者が高齢化しているのが課題となっています。国内工場の製品は昨年の消費税率アップ以降も単価を抑えてきましたが、注文量が減少していますので、この先、現在の単価を維持できるのかが分かりません。

大手メーカーの市販品は、素材のマイナーチェンジをしていますので、単価が同じでも中身が変わっている製品が有ります。メーカーの自己申告の性能は更新されていないので、実際の性能保証は怪しいです。

私の場合は、使用している防音材のサンプルを取り寄せたり、提携先に計測してもらっていますので、実際の密度・素材を最新の状況で確認し、担当現場での遮音測定も取引先に外注して検証しています。

このため、多くの種類の製品を扱うことは出来ませんが、自分が防音設計を行う現場に必要な製品は確保できています。
*ロックウール、吸音化粧板、軟質シージングボードについては既製品を使用しています。
*フローリング、羽目板など無垢材は提携先が専門の製材所から仕入れています。
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2020年05月04日

アップライトピアノのDIY防音

ネット通販で最も多いピアノ防音の既製品は、床の防音製品です。その次がアップライトピアノの背面の防音パネルです。

しかしながら、値段が安くない割に効果が小さいのが床の防音材です。その原因は「比較的低い周波数の固体伝播音の遮音性能不足」です。

既製品の防音カーペットや防振ゴムマットなどは、いずれもメーカーが軽量衝撃音にシフトした仕様で製品化しているためです。
体重の軽い小さな子供の小走り音に効果のある防音カーペットや防音マットを単独で敷いても、ピアノの重量音の軽減には余り効果がないと言えます。

むしろ、専門的な防音室で使用する防音材をDIYで重ねて活用したほうが費用対効果は高いです。効果に応じて追加して重ねることも出来ます。

建物の構造やピアノを設置する間取、近隣との距離など状況に応じて重点的な対策は異なります。

例えば、マンションの場合は最も重要なのは床の防振対策です。窓ではありません。コンクリートで建設されているため、固体音が最も気になる構造だからです。コンクリートや鉄は固体音(振動音など)を瞬時に伝えるので、上下階や隣接住戸に重低音が伝わります。

歳を取ると、高い周波数の音が徐々に聴こえにくくなりますが、高齢になっても「低い周波数の音」はよく聴こえるのです。いったん、重低音が気になると、ほぼ一生、その音からは逃れることは出来ません。
なので、マンションでは床の対策が最も重要になります。

アップライトピアノもグランドピアノも、コンクリート構造の建物では、床の防音対策(主に防振対策)が重要です。床の振動音を遮断できれば、壁に回り込む音も軽減できます。
*参考:ピアノDIY防音
posted by 防音職人 at 11:07| Comment(0) | 楽器のDIY防音 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月19日

遮音材を選ぶ留意点

防音材は大別して3種類あります。
「遮音材」「制振材(防振材)」「吸音材」です。このうち、遮音材には制振材を兼ねる製品もあります。

遮音材の主な製品は、「遮音シート」「遮音ゴムマット」「石膏ボード」「遮音パネル」などがあります。

遮音シートには厚さ1ミリから3ミリの製品があり、遮音効果にかなりばらつきが有り、最も誤用されやすい製品です。

遮音材の理想は、「面密度が大きい」「柔軟性がある」「劣化しにくい」という特性を持っている製品ですが、室内のDIYで使用するには「臭い」も留意すべきです。※床暖房、室温によって臭いが目立つ製品があります。

ちなみに、遮音ゴムマットという製品は、大半が合成樹脂(塩ビなどの樹脂製品)で出来ていますので、余りゴム臭はしません。リサイクルゴムチップで再生された遮音ゴムマットは、空隙があるのが特徴であり、振動を軽減する効果がある一方で、劣化しやすい特性があります。
*空隙が有る分、酸化しやすく劣化しやすいという傾向があります。

防音工事には不向きな製品もありますので、費用対効果や耐久性、性能のバランスを考慮して選ぶべきです。

遮音パネルの弱点は、基本的につなぎ目です。高い周波数の遮音欠損が生じるので、過信は禁物です。

次のページが防音材や施工の参考になると思いますので、御覧ください。
防音材・防音施工メモ
posted by 防音職人 at 13:58| Comment(0) | 防音材の特徴 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月21日

床の防音材の問合せ

床の足音と物を落としたり、引きずる音に関して有効な防音材を教えてほしいというリクエストが増えています。

ここでは軽量音と重量音に効果的な制振材についてご紹介します。※防音職人が手配できる製品

■重量音対策
・制振フェルト80(厚さ6ミリ)→主に小さい子供の足音対策、防音工事にも使用可
・緩衝絶縁マット(厚さ8ミリ):特注、主に大人の足音対策、主に防音工事に使用

■軽量音対策
・制振フェルト120(厚さ5ミリ、通称:麻フェルト):在庫が無くなった段階で供給中止、主に木造防音室に使用中
・制振マット5ミリ・6ミリ:特注、防音工事専用品

特注品については、防音工事専用品のため契約が必要です。個人ユーザー向けは「制振フェルト6ミリ」になります。

制振マット5ミリ・6ミリについてはケース単位での納品のため、バラ売りができません。

防音職人だけが、4種類の制振材を扱っているわけですが、これも取引先との25年以上の付き合いがあるから用意できるわけです。
他の後発の販売業者にはない製品です。

ただし、この業界のメーカーは経営者が高齢化しており、私の方でもいつまで供給できるかが問題です。
posted by 防音職人 at 11:23| Comment(0) | 床のDIY防音 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする